Kyoto Seika University MOYO Project

2020

森本サンゴ

Arowarrer

−模様を通して、現実に介入するデジタル。
異質で強大にも見えるこの模様は、それ自体の面白さを考えながら人同士のコミュニケーションを促進するための仕掛けとして制作しました。波に見えたり、空に見えたり、虫にも見えたりと、人によって捉え方の全く違う模様。突如街中に現れる存在に目を向けて、誰かとの会話を広げて欲しい。この作品には人々が孤立しつつある現代社会で、アナログな会話をうながすことを目標としています。
砂漠や夕焼けをモチーフに、実際現実世界で見たことがあるような色味を選択することで、より見た人の好奇心を掻き立てる有機的な模様に仕上げました。どこまでも広がっていく寛大さと、生活の中に突如現れる刺激の双方が伝わる模様になっていればと思います。
この模様は日常のふとした瞬間に現れます。模様が幾重にも広がっていくように、この制作が、それにまつわるコミュニケーションがたゆみなく続いていくことを願っています。

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