2021
松久恵介
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花は身近な存在ですが、私は花について何も知らないと感じることがあります。
しかし何かを美しいと感じる時、それらに理由は必要なのでしょうか。
鴨川を歩く時しっかりと見ていなくても視野の外では花を感じているように美しいという感情には人それぞれの距離感があります。
今回は花をテーマに名前も知らない花に対する距離感や空気感を写真として表現しました。
暗く沈んだ空間にピンボケに浮かぶ花々の気配は、私が感じた花の様子(模様)そのものです。
私を含め多くの写真家は写真を介して世界を認識しています。
自分自身が撮影したものを選びとっていくという行為のなかで自分がどのように世界を捉えているかということに気付かされるのです。
そしてこれからもそのような関係が続いていくようにという思いを込めて、これからは番号を振っていくこととします。
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