Kyoto Seika University MOYO Project

2017

宮下 ソフィア ユカリ

suspiro 時間のため息

私たちの生活の中には、見逃してしまう、天然な模様がたくさん存在する。
そのひとつは、壁の剥がれやサビなどから見える、人工的な表面に、自然と時間が遊んで残す現像である。実に向かい合ってみると、経年劣化による「天然な美」の模様を感じることができる。現代人に欠かせない鏡は、作品の反射としての道具。それを眺める自分は、時間と共に磨かれていく天然な美の作品。反映されたものに、思わず、ため息をついてしまう。
 
“ suspiro ” スペイン語で「ため息」の意味。
時間がため息のように過ぎていった、あっという間に時が立つ、と言う表現がある。

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