2017
秋田拓海
クラストパンツ
通販カタログのように即物的な洋服と即物的な写真が一方的にメディアから押し付けられる今、ファッションは単にデイリーなものとなり、容易にライフスタイルの一部とされ、スタンダートなものになってしまった。とっくに終わってしまったように思える日本のサブカルチャーシーンは小さくもまだ存在し、新しいシーンは常に始まっている。しかし、ジャンルという意味のない言葉や、窮屈なメディアに縛られ、自分自身が表現されたファションは少なくなってしまったのではないか。自分自身がストリートで起こす全ての痕跡、蓄積が染み込むこの汚れたジーンズで、私は自分自身を偽りなく表現する。これはメインストリートへの反抗なのだ。
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