手と手の絡まり

夕食どきの談笑

波打ち際の聲

私は感情とは丸でも四角でもないもっと複雑な形をしていると感じている。 二十歳をすぎて知った親が子を愛し、子もまた親についていく様子。その時の感情は、いかなるものか私には全てを知ることができない。複雑だが愛おしくもあり、その場に納めておきたいとも思う。 この模様は全て野菜によって生まれている。野菜たちが生きるためにその形になり、成長してきた形であればその時の様子、描写を超えて感情まで乗せられるのではないかと思った。 野菜が踊り描いた線は、決してペンや筆ではなぞることができない感情を表してくれている。 この模様を見たあなたに、親とあなたの懐かしい日々の記憶が蘇ってくれますように。