2020
大谷日南
かたどり
日頃感じている目に見えないものが視覚化されたとき、それは人や空間にどう影響を与え、どんな世界を生み出すのだろう。
私たちが普段意識することのない「重力」、自然・街・生活の「音」、息をするための「空気」というものは、日々生活する中で当たり前のように存在している。しかし当たり前である余りに、それらを感じて生活していることさえ私たちは意識することなく、毎日を過ごしています。それは重力・音・空気というものが形として目には見えず、生活する中で無意識のうちに感じているものであり、日常に溶け込んだ心地いい存在であるからなのではないかと考えます。
そのような「感覚」が模様として部屋の壁紙に現れたとき、それはミステリアスで想像力を掻き立てるモノ、リラックス効果を与えるモノへと姿かたちを変える。そして自分の手で模様を自由に組み換えられることによって、日常空間に寄り添い、より心地よく、心を穏やかにさせるような新たな空間が広がり始めるのではないでしょうか。
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